スキルアップ・グループ

【スキルアップ・グループとは】欧米で治療効果を挙げている、認知行動療法のひとつである「弁証法的行動療法DBT」のスキル・トレーニングを適応したグループです。弁証法的行動療法(Dialectical Behavior Therapy:DBT)は、ワシントン大学のマーシャ.M.リネハン博士(Marsha M. Linehan, Ph.D)によって開発された、広範囲に亘る感情統制の困難さを抱えた人々への包括的な認知行動療法です。

境界性パーソナリティー障害(いわゆるボーダーライン)などに対して治療的有効性があることが知られています。 「感情のコントロールがうまくいかない、対人関係の悩みや困難を感じている、衝動的な行動をコントロールできない」などの問題を抱えている人が、問題に対処する"スキル"を身につけることで、より安定した自分を目指します。

【弁証法的行動療法DBTって?】 「弁証法」というのは元々哲学のことばです。簡単に言うと、全ての物事には対立する力が働いていて、その対立を統合することによって新たな状態へ進化する、というとらえ方です。難しいと感じる人も多いかもしれませんが具体的に説明してみましょう: わたしたちのこころの中には矛盾したり対立するような気持ちが常にあるのが普通です。 例えば・・・ 「変わらなくてはいけない」でも「今の自分を認めてほしい」 「問題を解決しないといけない」でも「解決できない問題は受け入れなければいけない」 「自分で解決しなければいけない」でも「だれかの手助けも必要」 このような対立する気持ちを両方とも否定しないで認めてあげることを大事にしながら、より安定した状態を目指すのが「弁証法的」と言われるゆえんです。 「あれかこれか」という二つの気持ちの中で揺れ動く状態から「あれもこれも」という姿勢へと変化することが、より安定した次のステップを見つけて行くために必要なプロセスとなります。

【方法】集団スキル・トレーニングです。10人前後のグループで、皆の経験談や意見をもとに、情報交換しながら進めていきます。毎回宿題を出し、学んだスキルを生活場面で実際に試してもらいます。「宿題の振り返り⇒資料をもとにしたグループワーク」を繰り返して行きます。

【スケジュール】 A.辛さに耐えるスキル(5週) B.感情調節スキル(5週)     5週×3で、計約3ヶ月で一通り終了します。 C.対人関係スキル(5週)  *基本的には全てのスキル・トレーニングに参加していただきます。

【導入について】 OT(作業療法)の一つとして実施しています。3ヶ月ごとの各クールの開始時に新たな参加者を募集しますが、グループの状況によっては各プログラム開始時から参加可といたします。 定員、開始のタイミング、適応となる疾患・状態などで御利用になれない場合があります。 くわしくはスタッフ・主治医にお尋ねください。